『不動産フォーラム21』 今月の表紙

東京都内にはここ10年ほどで様変わりしたエリアがいくつかある。大崎は、その中でも最も大きな変化を遂げたエリアと言ってよいだろう。
1982年に東京都の長期計画において副都心に指定された大崎では、その後、開発熟度が高まった５つの街区が中心となって93年に「東五反田地区街づくり推進協議会」が設立された。同協議会では地区全体で統一感のある街づくりを進めるために全体のコンセプト※）が定められ、また実務的なルールとしてアーバンデザインの目標、環境配慮ガイドライン等も設定された。
2010年６月に竣工した東京サザンガーデンにおいても、これらのルールに基づき空間整備がなされている。具体的には、歩行者ネットワークの強化や一定規模の良質なオープンスペースを確保することで、他の街区との一体感が創出されている。加えて、隣接する目黒川を環境資源として活かすために親水広場を整備することで、地域全体の良好な環境の実現に貢献している。

物件名称　：　東京サザンガーデン
用　　途　：　住宅、オフィス、店舗
所　　在　：　東京都品川区東五反田二丁目255番１他
竣　　工　：　2010年６月
敷地面積　：　１街区：6,300㎡、２街区：3,800㎡、３街区：1,100㎡
建築面積　：　１街区：4,500㎡、２街区：1,700㎡、３街区：700㎡
延床面積　：　１街区：93,000㎡、２街区：29,000㎡、３街区：1,400㎡
階　　数　：　１街区：地上44階地下２階、２街区：地上16階地下２階、
　　　　　　　　３街区：地上５階
高　　さ　：　最高153m
建築主　：　東五反田二丁目第２地区市街地再開発組合
設　　計　：　日本設計