ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2011年9月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

2011年1月号 2011年2月号 2011年3月号 2011年4月号
2011年5月号 2011年6月号 2011年7月号 2011年8月号
2011年9月号 2011年10月号 2011年11月号 2011年12月号
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  ((公財)不動産流通推進センターのウェブサイトへ)

2011年9月号 東池袋アウルタワー

『不動産フォーラム21』2011年9月号表紙

東池袋一帯は、東京メトロ有楽町線の東池袋駅はもちろん、JR池袋駅や大塚駅にも程近く、くわえて首都高速道路5号池袋線東池袋ランプも至近と交通の便が大変良い。にもかかわらず、戦渦を免れたこともあって、面的な基盤整備が行われる機会の無いまま、その後の高度成長期を経る中で次々と木造賃貸住宅等が無秩序に建てられ密集化が進み、防災性など市街地環境に多くの問題を抱えていた。
そこで、隣接する第一地区(エアライズタワーが建つ約1.6ha)とこのアウルタワーの建つ第二地区の合計2.7haにおいて、地域一帯のリーディングプロジェクトとして、立地に相応しい都市機能の更新を目的に市街地再開発事業が施行された。
両地区の東南側には、都市計画道路補助175号線が幅員18mに拡幅整備され、西側の日之出町公園とネットワークすることで、緑豊かな都市軸を形成している。
また、先行して平成19年に竣工した第一地区と今年竣工した第二地区とは地下のプロムナードでつながっている。サンシャインシティや東池袋駅とも直結しているこのプロムナードは、地域の回遊性の向上に寄与し、これもまた市街地の新しい軸となっている。
なお、施設建築物の住宅などの保留床については、再開発共同事業者エントリー制度※)が導入され、事業の初期段階から民間事業者のニーズが汲み入れられた。

東池袋アウルタワー

before

after

物件名称 : 東池袋アウルタワー
所  在 : 東京都豊島区東池袋四丁目90番
用  途 : 住宅、事務所、店舗
竣  工 : 平成23年1月
敷地面積 : 約5,800㎡
延床面積 : 56,014㎡
階  数 : 地下2階、地上52階、塔屋2階
高  さ : 約189m
施行者 : 独立行政法人都市再生機構
設  計 : 大成建設

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント 土木設計本部開発企画部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※)再開発共同事業者エントリー制度 : 独立行政法人都市再生機構施行による市街地再開発事業を実施する場合において、事業の初期段階から民間事業者のニーズを幅広く把握し、ニーズに合致した事業スキームの構築及び施設計画の策定を行うことにより、民間事業者による再開発事業への事業参画が円滑に行われることを目的として設けられている制度。同機構の前身である都市基盤整備公団時代の平成15年に始まった。エントリーを希望する者は、資格および提案内容について一定の審査を受け、特定事業参加者・特定業務代行者・特定建築者のいずれかの制度による参画を選択できる。

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