ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2011年2月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

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2011年2月号 富士ゼロックスR&Dスクエア

『不動産フォーラム21』2011年2月号表紙

横浜みなとみらい21地区の西端に位置する楕円形のこのビルは、みなとみらい大通りを挟んで建つ矩形の日産自動車グローバル本社と対になって、同地区へのゲート的役割を担っている。
このビルの特徴は、その楕円形状に集約されているといって過言ではない。2つの中心を持ちながら、両者の均衡を保ちつつ単一中心円にはない新たな関係を生み出すという楕円の思想は、富士ゼロックスの企業理念「パートナーがいれば可能性が広がる」につながるものだ。人と人との関係、顧客や社会との共創の場を生み出す形状である。
基準階で6,000㎡が確保された楕円形状の内側には、一周300mの回廊が設けられ、その内側にある執務空間(3,300㎡)が太陽光の影響を受けないよう配慮されている。この回廊には、陽光センサーと連動したブラインドが設置され、天井部分の熱排気システムとあいまって環境負荷を低減している。東京湾やベイブリッジを一望できるカフェのような縁側空間は、勤務する研究開発者が気分転換したり、ちょっとした打合せに利用したりする場となるよう意図されている。
横浜市環境設計制度による公開空地である3階のペデストリアンデッキ※)も、「緑の丘」として地域との交流を図りながら、研究開発者の力を引き出す空間である。
富士ゼロックスが総事業費600億円を投じて、8箇所に分散していた研究開発拠点を2箇所に統合する要の施設で、現在、研究開発者など4,500人が勤務している。

富士ゼロックスR&Dスクエア

map

bloc plan

物件名称 : 富士ゼロックスR&Dスクエア
用  途 : 事務所、研究所
所  在 : 横浜市西区みなとみらい6−1
竣  工 : 平成22年10月
敷地面積 : 14,656㎡
延床面積 : 135,254㎡
階  数 : 地下1階、地上20階、塔屋1階
高  さ :  約97.5m(最高高さ約98.7m)
建築主 : 富士ゼロックス
設  計 : 清水建設

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント 土木設計本部開発企画部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※)ペデストリアンデッキ : pedestrian deck とは、高架等によって車道から立体的に分離された歩行者専用の通路で、「歩行者回廊」などとも言われる。pedestrian は、英語で「歩行者」を意味する。歩行者用の高架の通路には「歩道橋」があるが、「車道を横断する」ための「歩道橋」に対し、「ペデストリアンデッキ」は、「車道を挟んだ建物同士を連結する」という意味合いで用いられる場合が多い。なお、ped- は「足」を意味するラテン語に由来する語で、ペダル(pedal)、ぺディキュア(pedicure)等も同語源の言葉である。

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