『不動産フォーラム21』 今月の表紙
(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。
『不動産フォーラム21』最新号の内容は…
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2010年9月号 新宿セントラルパークシティ
新宿駅から新宿副都心を歩き進むと新宿中央公園越しに全面ガラスファサードの透明感のある建物が目に留まる。1988年の協議会発足以降、20年以上の歳月を経て、市街地再開発事業により2010年2月に竣工した新宿セントラルパークシティだ。
この建物は17階の業務棟と45階の住居棟から構成されており、新都心居住、新宿スカイスクレーパー、良好な都市環境の創出という3つのコンセプトをもとに計画が進められた。
全面ガラスカーテンウォールに囲まれたシャープなファサードを際立たせるために、住居棟の高層部は完全にバルコニーをなくし、中層部を設備上必要最小限のバルコニーとした。これにより、新宿スカイスクレーパー※)のコンセプトのとおり、集合住宅でありながら生活感を感じさせず、新宿副都心の超高層ビル群とも上手く調和している。
物件名称 : 新宿セントラルパークシティ
用 途 : 住宅、事務所、商業施設
所 在 : 東京都新宿区西新宿6丁目13番1
竣 工 : 2010年2月
敷地面積 : 12,615.87㎡
建築面積 : 7,278.95㎡
延床面積 : 153,463.60㎡
階 数 : (住宅棟)地上45階地下2階、(業務棟)地上17階地下2階
高 さ : 167m
建築主 : 西新宿六丁目西第6地区市街地再開発組合
設 計 : 日本設計
写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント 土木設計本部開発企画部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)
※)スカイスクレーパー : skyscraper は、「超高層建築物」を意味する英語。この語を分解すると、「空(sky)をこする(scrape)もの」という意味になる。超高層建築物を指す「摩天楼」(天を摩する[こする、みがく]ほど高い建物)という語は、skyscraper の訳語である。
どの程度の高さ以上のものを「超高層」と呼ぶかについて明確な基準はない。建築基準法において、高さ60m超の建築物についてそれ以下の建築物とは異なる構造耐力の基準を定めている(第20条第1項)ことなどから、60m超の建築物を「超高層」とする考え方がある一方、1968年に竣工した「霞が関ビル」(高さ147m)に対して初めて「超高層ビル」という言葉が使われたとされることから、高さ100m以上のものを「超高層」とする考え方もある。
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