ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2010年11月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

2010年1月号 2010年2月号 2010年3月号 2010年4月号
2010年5月号 2010年6月号 2010年7月号 2010年8月号
2010年9月号 2010年10月号 2010年11月号 2010年12月号
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 『不動産フォーラム21』最新号の内容は…
  ((公財)不動産流通推進センターのウェブサイトへ)

2010年11月号 三井住友銀行本店ビルディング

『不動産フォーラム21』2010年11月号表紙

このビルの一帯は、1994年に地権者協議会で交わされた「大手町・丸の内・有楽町地区街づくり基本協定」※)に基づき、新時代に対応する新たな都心像の再構築を目指して、地区全体で調整を図りながら街づくりが進められている。
当ビルも、協議会と行政などで構成する懇談会で策定された「大手町・丸の内・有楽町地区街づくりガイドライン」に沿って、スカイライン統一のために皇居側から緩やかなすり鉢状に建物高さを変化させるなど周辺景観に配慮している。
東西のファサードは柱を梁からオフセットすることで縦格子がデザインされているのに対し、南北面は水平ルーバーが配置され横格子となっている。これらはどちらも割肌の石とガラスカーテンウォールの組み合わせだが、全く異なった印象を与え、「風格」のなかにも「先進性」が感じ取れる。同時にこれらの設えは、直射日光の進入を緩和させ、環境負荷を小さくすることにも寄与しており、機能との両立が図られている。
なお、当ビルは都心における高層ビル建替えプロジェクトであり、全体工期39カ月のうち、過半の21カ月を既存建物(地上18階地下4階)の解体工事に要している。

三井住友銀行本店ビルディング

map

bloc plan

物件名称 : 三井住友銀行本店ビルディング
用  途 : オフィス、店舗
所  在 : 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号
竣  工 : 2010年7月
敷地面積 : 5,430㎡
建築面積 : 3,556㎡
延床面積 : 80,047㎡
階  数 : 地上23階地下4階
高  さ : 117m
建築主 : 三井不動産
設  計 : 日建設計

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント 土木設計本部開発企画部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※)大手町・丸の内・有楽町地区街づくり基本協定 : 1994年(平成6年)3月31日付けで大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会の全会員により締結された。この地区における街づくりは、「新時代に対応する新たな都心像の再構築、すなわち新たな「丸の内らしさ」の形成を目指すもの」であるとし、そのために、「高集積・高容積の街づくりにより、オフィス機能の充実や就業環境の改善等の都心機能の高度化を図るとともに、当地区の景観面、機能面、環境面の優れた特性に根差した、より魅力ある都心空間の創造を図る」としている。こうした趣旨に基づき、理念として、新たな都市空間の形成、国際業務センターの形成、快適な都市空間の形成、総合的・一体的街づくり、社会的貢献、公民協調の街づくり、街づくり推進システムの構築、を掲げている。

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