ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2012年1月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

2012年1月号 2012年2月号 2012年3月号 2012年4月号
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  ((公財)不動産流通推進センターのウェブサイトへ)

2012年1月号 ソニーシティ大崎

『不動産フォーラム21』2012年1月号表紙

大規模開発に対する世間の風当たりは何かと強い。それは、大規模開発が周辺の環境に与える影響が大きいからだ。特に近年は、環境や景観に対する市民意識が急速に高まっており、「貴重な緑がなくなる」、あるいは「古くからの街並みが破壊される」といった声が必ず上がる。ヒートアイランド※1)を助長すると指摘されることもある。たしかに大規模開発にそうした面があることは否めない。しかし、大規模開発だからこそできる環境への貢献もある。この開発はその答えのひとつである。
大きな考え方としては、この地域の卓越風に逆らわないようにビルを配置し、その周囲に配した広大な緑と当ビル特有の環境貢献装置によって、東京湾から目黒川沿いに上昇してくる冷気をさらに冷やして後背地に受け流し、ヒートアイランドを抑制するというものだ。
さて、その当ビル特有の環境貢献装置とは、ビルのファサードとなる北東側一面に「すだれ」状に設置した保水性の高いテラコッタルーバーである。屋根で集められた雨水はルーバー内部を循環し、徐々にテラコッタ※2)に浸透して、その後表面から蒸発する。その際に発生する気化熱は、「打ち水」と同様の原理で周囲の温度を2 度程度下げるという。もちろん、これによりビルのペリメーターゾーン※3)の空調負荷も低減せしめ、CO2発生の抑制にもつながっている。同時に、この装置がスタイリッシュな外観をも形成しており、技術がデザインと見事に融合した好例といえよう。

ソニーシティ大崎

map

bloc plan

物件名称 : ソニーシティ大崎
所  在 : 東京都品川区大崎二丁目850-1
用  途 : 事務所、店舗
竣  工 : 平成23年3月
敷地面積 : 16,559㎡
延床面積 : 124,041㎡
階  数 : 地上25階、塔屋1階、地下2階
高  さ : 約141m
建築主 : ソニー株式会社
設  計 : 日建設計

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント 土木設計本部開発企画部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※1)ヒートアイランド : 2011年10月号の本欄参照。

※2)テラコッタ : テラコッタ(terra cotta)とはイタリア語で「焼いた(cotta)土(terra)」を意味する言葉で、陶器や建築用素材などに使われる素焼きの焼き物をいう。

※3)ペリメーターゾーン : 2010年3月号の本欄参照。

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