ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2012年8月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

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  ((公財)不動産流通推進センターのウェブサイトへ)

2012年8月号 パレスホテル東京・パレスビル

『不動産フォーラム21』2012年8月号表紙

パレスホテルの位置する丸の内は大手町、有楽町とともに「特定都市再生緊急整備地域」※1)に指定されており、日経ビル・JAビル・経団連ビル(本誌2009年6 月号)を含め、都市再生が積極的に進められている地区である。具体には『大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン2008』に沿ったまちづくりが行われている。
また当地区は昭和41年には「美観論争」が沸き起こった地区としても有名であり、まちづくりガイドラインにおいては『皇居の緑を中心としたすり鉢状のスカイラインを形成する』として、地区全体で良好な景観形成を目指している。
そんな地区の中でパレスホテルは都心景観軸である内堀通りに面しており、スカイライン形成のために建物高さが低く抑えられ、特例容積率適用地区制度※2)の活用により、未利用の容積は約250m離れた丸の内永楽ビルディングに移転されることとなった。これにより皇居を中心としたすり鉢状のガイドラインが見事に形成された。
なお特例容積率適用地区制度は東京駅を除くと民々では初めての活用である。

パレスホテル東京・パレスビル

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物件名称 : パレスホテル東京・パレスビル
用  途 : ホテル、事務所、店舗
所  在 : 東京都千代田区丸の内1 - 1 - 1
竣  工 : 2012年4 月
敷地面積 : 10,441㎡
建築面積 : 7,319㎡
延床面積 : 140,303㎡
階  数 : 地上23階地下4 階
高  さ : 115m
建 築 主 : パレスホテル
設  計 : 三菱地所設計

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント  執行役員 事業企画統括部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※1)特定都市再生緊急整備地域 : 「都市の再生の拠点として、都市開発事業等を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域として政令で定める地域」が「都市再生緊急整備地域」であり(都市再生特別措置法第2条第3項)、「特定都市再生緊急整備地域」とは、都市再生緊急整備地域のうち、「都市開発事業等の円滑かつ迅速な施行を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を推進することが都市の国際競争力の強化を図る上で特に有効な地域として政令で定める地域」(同法第2条第5項)をいう。特定都市再生緊急整備地域については、道路の上空利用のための規制緩和、民間都市開発プロジェクトの認定の迅速化などの措置が設けられている。平成24年1月25日時点で63地域(約7,783ha)が都市再生緊急整備地域に、11地域(約3,396ha)が特定都市再生緊急整備地域に指定されている。

※2)特例容積率適用地区制度 : 2010年1月号の本欄参照。

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