ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2012年10月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

2012年1月号 2012年2月号 2012年3月号 2012年4月号
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2012年9月号 2012年10月号 2012年11月号 2012年12月号
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2012年10月号 清水建設新本社ビル

『不動産フォーラム21』2012年10月号表紙

東京都で都市再生特別地区の指定を受けたのは、このビルが14番目と なる。獲得した容積は1,230%。敷地の一部に、都営地下鉄宝町駅への新出入口を新設したことや、都営宝町駐車場のバリアフリー化と多目的トイレの整備などを実施したことなども公共貢献として評価されたのだろう。だが、このビルの最大の貢献項目は何と言っても、その突出した環境性能だろう。
これまでもここで紹介してきたように、近年は環境を売りにしているビルが多い。だが、ここまで徹底して環境にこだわったビルは初めてではないだろうか。それはカーボン・ハーフひいてはカーボン・ゼロという意欲的な取り組みである。
設計時における先端技術の開発や導入により、東京都の一般的なオフィスビルのCO2排出量の平均値に比べ50%減を見込み、その後も技術開発の継続と工夫を重ね竣工時には62%減を実現している。さらには竣工後も運用の最適化により70%減を目指し、排出権プロジェクトで創出するCO2クレジットとのオフセットにより、カーボン・ゼロを実現するとしている。
設計時の技術開発としては、Low-Eガラス※)と太陽光発電パネルと耐震パネルを一体化したハイブリット外装や、輻射空調システム、エネルギーオフセット照明システム等がある。これらによりCASBEE審査において、過去最高得点となるSランクのBEE値9.7を取得している(2012年2月時点)。
また、このビルは清水建設が近年提唱している「ecoBCP」というコンセプトを具現化したビルでもある。

清水建設新本社ビル

Map

Block Plan

物件名称 : 清水建設新本社ビル
所  在 : 東京都中央区京橋2 -16- 1
用  途 : 事務所、駐車場
竣  工 : 平成24年5月
敷地面積 : 約3,000㎡
延床面積 : 約51,800㎡
高  さ : 約110m
階  数 : 地上22階、地下3階、塔屋1階
建 築 主: 清水建設
設  計 : 清水建設

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント  執行役員 事業企画統括部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※Low-Eガラス : 「Low-E」はLow Emissivity(低放射)の略。板ガラスの表面に酸化スズや銀などの特殊金属膜をコーティングしたもので、この膜が赤外線を反射し、断熱性を向上させる。放射率は通常のガラスの0.85に対して0.1以下となる。Low-Eガラスを複層ガラスに使用することで、中空層の放射による熱伝達を低減し、より断熱性・遮熱性を向上させることができる。

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