ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2014年1月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

2014年1月号 2014年2月号 2014年3月号 2014年4月号
2014年5月号 2014年6月号 2014年7月号 2014年8月号
2014年9月号 2014年10月号 2014年11月号 2014年12月号
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 『不動産フォーラム21』最新号の内容は…
  ((公財)不動産流通推進センターのウェブサイトへ)

2014年1月号 アークヒルズ 仙石山森タワー

『不動産フォーラム21』2014年1月号表紙

アジア・ヘッドクォーター特区構想を掲げる東京にあって、このアークヒルズエリアと呼ばれる地域は、もっともそれを具現化していると言ってよいだろう。
アジア・ヘッドクォーター特区構想とは、規制緩和や税制優遇等を活用するなかで海外のグローバル企業を誘致し、東京が持つ本来の強みを活かして、東京をアジアにおけるヘッドクォーターに進化させようというものだ。
アークヒルズエリアは、1986年に竣工した日本初の大規模再開発事業であるアークヒルズを皮切りに数々の民間都市開発事業が展開され、外国人にも暮らしやすい住環境やサービスが提供されている。その結果として、国際金融を中心としたグローバル企業の集積に成功している地域である。
このアークヒルズ仙石山森タワーは、エリアの更なる発展──真の国際文化都心の形成に向けた再出発の象徴である。森ビルがかねてから提唱する「バーチカル・ガーデンシティ※)(立体緑園都市)」の概念をここでも受け継ぎ、居住機能と商業・業務機能を高次に複合させながら、地盤面に緑地や広場を確保し、「緑の生活都心」を実現している。
超高層の複合ビルは、上層部を住宅、下層部をオフィスとする例が多い中で、ここではその配置を逆転させている。これにより、夜間のオフィス照明の周辺居住地への影響を避けつつ、荷重の大きい住宅が下部にあることで構造的にも合理的なものになったという。

アークヒルズ 仙石山森タワー

Map

Block Plan

所  在 : 東京都港区六本木1-9-10、18、虎ノ門5-5-1
用  途 : 事務所、共同住宅、店舗
竣  工 :  平成24年8月
敷地面積 : 約15,368㎡
延床面積 : 約143,426㎡
高  さ : 約207m
階  数 : 地下4階、地上47階、塔屋1階
建築主 : 虎ノ門・六本木地区市街地再開発組合
設  計 : 森ビル

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント  執行役員 事業企画室長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※)バーチカル・ガーデンシティ : Vertical Garden City。直訳すると「垂直庭園都市」となるが、これを提唱する森ビルによれば「立体緑園都市」。細分化された土地をまとめ建物を集約・高層化するとともに、人工地盤や地下を活用することにより、地上に緑豊かなオープンスペースを創出するという考え方。

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