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『不動産フォーラム21』 今月の表紙(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。
『不動産フォーラム21』最新号の内容は… 2014年12月号 大手町タワー晩秋の丸の内・仲通りを北に向かって歩く。街路樹を見ると秋枯れのなか年末恒例のイベントに向けてか、既に電飾が施されていた。仲通りは行き交う人さえ日本人でなければ、異国のビジネス街を歩いているかのような気分になれる。それほど、街並みが洗練されている。質感のある舗石しかり、居並ぶショップの店構えしかりだ。 その仲通りの突き当たりに「大手町の森※)」があるはずだ。「都市を再生しながら自然を再生した」のだという。だが、それをいまだ目の当たりにしていない私は少々懐疑的だ。森とは言っても、所詮はせいぜい林程度に違いない。頼むから仲通りの立派な街路樹に見劣りしないでくれよ、と祈るような気持ちで歩く。 着いてみると、それらがすべて杞憂であったことがわかった。これは確かに森である。高中木が高密度に植わっており、樹種も豊富だ。多世代に及ぶ異齢林の混植などで構成された森林は見事と言うしかない。たしかに、約3,600㎡の森は思ったほど大きなエリアではない。どちらかと言えばあっけないほどだ。だが、日本有数の高地価地域で、これだけのまとまったエリアを提供し、それを森のレベルにまで育て上げたのだから称賛してよい。 こうした環境に配慮した街づくり等が評価され、都市再生特別地区において1600%の容積率を獲得し、大手町地区最大の高さを誇るオフィスビルとなった。地下には大手町で働く女性をメインターゲットとした商業ゾーン「OOTEMORI(オーテモリ)」がある。 物件名称:大手町タワー 写真・図版・文 大場雅仁 ※)大手町の森 : 樹木や地被類は、大手町というエリアの地形区分(地質の特性など)、気候区分(風土に合った潜在自然植生など)を考慮して選定し、200本以上の高木を配している。また、「本物の森」を再現するために、千葉県君津市の山林約1,300㎡(「大手町の森」全体の約3分の1)に、土の起伏やコンクリートスラブの勾配、樹木の密度や種類などを大手町タワー計画地と同等に施工し、植物の生育状況や適切な管理方法などについて約3年にわたる検証を経て、大手町に移植したという。(プレスリリースより)p> |