ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2014年9月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

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2014年9月号 虎ノ門ヒルズ

『不動産フォーラム21』2014年9月号表紙

虎ノ門二丁目の交差点から眺めるこのビルは、都市開発を業にしてきた者にとっては少々異様に見える。ビルの足元に向かって道路が突っ込んでいくように見えるからだ。道路の上に建物は建てられない——そんな常識がここでは覆されている。
その常識破りの答えは、「立体道路制度」の活用にある。道路と建築物の一体的かつ総合的な整備が可能となる立体道路制度の創設は1989年と意外に古い。創設された当初は、これで日本の都市景観が一変するのではと大いに期待された制度である。しかし適用要件が厳しく、これまでに実現した事例は限られている。ここはそのうちの一つである。
このビルの足元を貫く通称「マッカーサー道路」——環状二号線は、戦後まもなく都市計画決定されたものの、都心の高地価区域を通ることから用地買収が難航し、長らくその計画は事実上の凍結とみられていた。ここに立体道路制度を導入することで、頓挫していた計画が動き出す。同制度により、関係権利者の生活継続と道路整備の財政的打開が可能となったからだ。
さらに、市街地再開発事業と組み合わせることにより、「みちづくり」から「まちづくり」へと展開したこの地区では、道路上部に緑豊かな広場空間(約6,000㎡)も整備され、地域一帯に憩いと集いの場を提供している。この広場から続く新虎通りは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えた「東京シャンゼリゼプロジェクト※)」のモデル地区として、道路空間にオープンカフェ等が実現する。日本の都市景観は、ここから変わっていくのかもしれない。

虎ノ門ヒルズ

before

after

物件名称:虎ノ門ヒルズ
(環状二号線地区新橋・虎ノ門地区 第二種市街地再開発事業Ⅲ街区)
所  在:東京都港区虎ノ門1丁目23-1〜4
用  途:事務所・店舗・カンファレンス・住宅・ホテル・駐車場
竣  工:平成26年5月
敷地面積:約17,069㎡
延床面積:約244,360㎡
高  さ:約247m
階  数:地下5階、地上52階、塔屋1階
建 築 主:森ビル(株)(特定建築者)
設  計:㈱日本設計

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント  執行役員 事業コンサルティング本部副本部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※)東京シャンゼリゼプロジェクト : 東京都が、都市再生特別措置法に基づく特例道路占用制度を利用し、一定の都道について、パリのシャンゼリゼ大通りのようににぎわいの場として活用し、地元とともにまちの活性化を図っていこうとする取り組み。予め対象となる道路の条件を定め、地元から道路におけるオープンカフェ等の設置・運営の要望があった場合、関係する団体や機関で構成される「道路空間活用検討委員会」において協議を行う。

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