『不動産フォーラム21』 今月の表紙
(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。
『不動産フォーラム21』最新号の内容は…
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2015年4月号 室町古河三井ビルディング(COREDO 室町2)
日本橋室町東地区開発が、かつて日本の中心であった東京・日本橋の歴史や文化を残し蘇らせながら、さらに新しい魅力を創造していく「日本橋再生計画」の主要プロジェクトであることは、本誌2012年5月号でも述べたとおりだ。
都市再生特別地区を活用し、複数の地権者と5つの街区にわたり共同で行う、この大規模複合開発は、2010年に室町東三井ビルディング(COREDO室町)と日本橋室町野村ビル(YUITO)等が竣工し、昨年2月にこの室町古河三井ビルディング(COREDO室町2)と室町ちばぎん三井ビルディング(COREDO室町3)が、そして10月に福徳神社が完成して全体竣工をみた。
この地区では、日本橋再生計画のコンセプト「残しながら、蘇らせながら、創っていく」を具現化するために、おのおのの「通り」に特徴をもたせている。まず表通りである「中央通り」は対面する三井本館などの歴史的建造物との調和を図り、スカイラインを統一した。COREDO室町と同3が挟む桜並木の「江戸桜通り」の入り口には、行燈をモチーフにした造形でゲート性を演出するとともに、建物低層部に洗練された細工の淡路瓦※)を配して、賑わいを醸し出している。そして福徳神社への参道となる「仲通り」と「浮世小路」は隣接する老舗街との調和を意識し、軒や庇などアイレベルでのスケール感を統一している。
さらに地下1階レベルの地下歩道と広場は、各街区の建物と接続させることで三越前駅コンコースからの歩行者の利便に寄与するだけではなく、災害時の一時滞在施設として機能するという。



物件名称 : 室町古河三井ビルディング
所 在 : 東京都中央区日本橋室町二丁目3番1号
用 途 : 共同住宅、事務所、店舗、映画館
竣 工 : 平成26年2月
敷地面積 : 約 3,723㎡
延床面積 : 約62,473㎡
高 さ : 約116m
階 数 : 地下4階・地上22階
建 築 主 : 古河機械金属、にんべん、日物、細井化学工業、三井不動産
設 計 : 日本設計、團紀彦建築設計事務所
写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント 執行役員 事業コンサルティング本部副本部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)
※淡路瓦 : 兵庫県の淡路地方(淡路島)で生産される粘土瓦。三州瓦(愛知県西三河地方)、石州瓦(島根県石見地方)と並ぶ日本三大瓦の一つ。
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